サイトが乗っ取られた・勝手に別サイトへ転送されるときの対処
管理画面に知らない管理者が増えた、サイトにアクセスすると勝手に別サイトへ飛ばされる、検索結果だけ怪しいページに転送される——乗っ取り(不正アクセス)が疑われるときの初動と復旧の進め方を、中小企業向けに整理します。
次のような症状は、**乗っ取り(不正アクセス)**の典型的なサインです。
- サイトを開くと、勝手に別のサイトへ転送される
- 検索結果から来たときだけ、怪しいページに飛ばされる
- 管理画面に、身に覚えのない管理者アカウントが増えている
- 管理画面のパスワードが変えられて入れない
- 会社名で検索すると、知らない外国語のページが出てくる
まず結論
乗っ取りは「ログインを突破された」だけでなく、攻撃者が複数の裏口を仕込んでいる状態です。見えているものを1つ消しても、別の裏口から戻されます。初動は次の3つです。
- 関係するパスワードをすべて変える — WordPress・サーバー・FTP・ドメイン管理・連携サービス。
- 現状を記録する — どの症状が、いつから、どの条件(端末・流入元)で起きるか。
- 不審な管理者・スケジュール実行を確認する — 見覚えのないユーザーや、定期的に動く不正な処理がないか。
転送の「見えにくさ」に注意
不正な転送は、管理者が直接URLを開くと正常に見えるよう細工されることがあります。検索エンジン経由・スマホ・特定の時間帯のときだけ転送する、といった具合です。「自分には再現しない」からといって、安全とは限りません。
当社の確認では、公開範囲から別ドメインへの転送や、ページに仕込まれた不審な挙動の兆候を安全に切り分けます。
復旧の進め方
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | パスワードの全変更・現状の記録 |
| 2 | 不審な管理者・裏口(ファイル/スケジュール実行)の特定 |
| 3 | 裏口の除去と、入口(脆弱性・漏れた認証情報)の修正 |
| 4 | クリーンな状態への復旧 |
| 5 | 二段階認証・ログイン制限・監視で再発防止 |
| 6 | 検索エンジンの警告解除の申請 |
原因の多くは、古いプラグインやCMSの脆弱性やPHPの脆弱性、漏れた管理パスワードです。乗っ取りと同時にサーバーからの迷惑メール送信が起きることもあります。
当社でできること
乗っ取り・不正転送が疑われる場合は、緊急対応窓口でご相談ください(法人・個人事業主向け)。URLから安全に状況を確認し、対応可能性と概算をお伝えします。まだ確信がなく「乗っ取られたか見てほしい」段階でも構いません。パスワード等の秘密情報は入力不要です。
平時の備えとしては、ホームページ安全設定の無料診断で、バージョン情報の露出や管理者ユーザー名の露出、基本的な安全設定を点検できます。復旧後は、不審なアクセスを手前で止める攻撃を手前で止める設定(WAF・Cloudflare等)や、異常を早く見つける改ざん・異常の見守り(月額)もご検討ください。
よくある質問
自分のパソコンからは普通に見えるのに、転送されると言われます。気のせいですか?
気のせいとは限りません。攻撃者は、検索エンジン経由の訪問者やスマホからのアクセスのときだけ転送する、といった細工をすることがあります。管理者が直接開くと正常に見えるため、気づきにくいのが特徴です。流入元を変えて確認するか、公開範囲からの確認をご利用ください。
パスワードを変えれば乗っ取りは止まりますか?
一歩目としては必須ですが、それだけでは不十分なことが多いです。攻撃者はログイン以外の裏口(不正なファイルやスケジュール実行)を残します。パスワード変更と並行して、裏口の除去と入口(脆弱性)の修正が必要です。
乗っ取られている間、サイトは閉じたほうがいいですか?
被害の内容によります。訪問者にマルウェアが配られている、個人情報が抜かれている疑いがある場合は、一時的に公開を止める判断が有効なこともあります。状況に応じてご相談ください。
参照資料
- JPCERT/CC: Web サイト改ざん・不正アクセス(2026.10.24 確認)
- Google 検索セントラル: ハッキングされたサイトの復旧(2026.10.24 確認)
- WordPress公式: ハードニング(2026.10.24 確認)