AIへの伝わり方

AIに会社情報を読み取ってもらうための基本項目

ChatGPTやGoogleのAIによる概要が御社を説明するとき、材料になるのはサイトに文字で書かれた事実です。社名・所在地・電話・代表者・事業内容・料金・FAQなど、最低限そろえたい項目と確認方法を整理します。

「ChatGPTで自社名を聞いたら、所在地が昔の住所だった」「AIの回答に、やっていないサービスが書かれていた」——こうした相談の原因をたどると、多くはサイトに正しい情報が文字で書かれていないことに行き着きます。AIは、書かれていない部分をほかのサイトの古い情報や推測で埋めるからです。

Googleも生成AI検索向けの公式ガイドで、AI向けの特別な対策より、検索の基本と、人に役立つ独自の情報、分かりやすい技術構造を重視するよう案内しています。やるべきことは地味ですが、確実に効きます。

最低限そろえたい項目

区分項目書く場所の目安
会社の特定正式な社名・屋号、所在地(都道府県から番地まで)、電話番号会社概要ページとフッター
会社の説明代表者名、設立年、事業内容会社概要ページ
公式の紐付け公式SNS・Googleビジネスプロフィール等へのリンク会社概要ページ・フッター
質問への答えサービスの内容、料金の目安、対応エリア、納期サービスページ・料金ページ
よくある質問実際にお客様から聞かれる質問と答えFAQページ
実績事例、施工例、お客様の声(実在するものだけ)事例ページ
信頼性運営者情報、記事の著者・監修者、更新日、プライバシーポリシー各ページ

ポイントは同じ事実を、どのページでも同じ表記で書くことです。会社概要では「株式会社サンプル」、フッターでは「サンプル(株)」、Googleビジネスプロフィールでは旧社名、という状態だと、AIも検索エンジンも同じ会社だと判断しにくくなります。

自分で確認する方法

  1. 文字で書かれているか:会社概要ページで、社名・住所・電話番号を指でなぞって選択(コピー)できるか試します。選択できなければ画像です
  2. JavaScriptなしで読めるか:ページを開いて右クリック→「ページのソースを表示」で、住所や事業内容の文字がソースの中にあるかを検索します。ソースに無く、画面にだけ出ている場合は、プログラムの実行後に表示する作りです。AIの巡回プログラムの多くはプログラムを実行しないため、読み落とされる可能性があります
  3. 構造化データがあるか:Googleの「リッチリザルト テスト」に会社概要やトップページのURLを入れ、Organization(またはLocalBusiness)が検出されるかを見ます
  4. AIに聞いてみる:ChatGPTなどに「(社名)(所在地の市区町村)について教えて」と聞き、間違っている箇所をメモします。それがサイトに書かれていない、または古い情報の手がかりです
  5. 見出しの順序:ページの大見出し(h1)→中見出し(h2)→小見出し(h3)が順に並んでいるか。ブラウザの拡張機能や開発者ツールで確認できます

よくある誤解

  • 「AI対策は専用ファイルを置けば済む」:llms.txtなどは補助的な案内です。本文に事実が無ければ効果はありません(llms.txtでできること、できないこと)
  • 「構造化データを入れれば、本文は簡単でいい」:構造化データは本文の内容を補うものです。Googleは、ページに表示されていない内容を構造化データだけに書くことを認めていません(構造化データとAI検索を過大評価しないための整理)
  • 「会社概要は誰も見ないから最低限でいい」:人はあまり見なくても、AIや検索エンジンが「この会社は何者か」を判断する基準のページです
  • 「AIのクローラーは止めておいた方が安全」:検索・回答用まで止めると、紹介の機会を失います(OAI-SearchBot、GPTBot、ChatGPT-Userの違い)

当サービスの診断ではこう判定します

当社では、上の項目を公開情報から次のように確認しています(抜粋)。

項目合格の条件配点
会社概要・店舗情報ページページがある6点
社名・所在地・電話番号が文字で書かれているか3つとも文字で確認できる(一部が画像のみ・欠落は4点)8点
会社情報の構造化データOrganization/LocalBusinessに name・address・telephone・url がすべてある(一部は4点)8点
公式SNS等との紐付けsameAs がある3点
代表者・設立年・事業内容3つとも記載(1〜2つは2点)5点
サービス・料金の情報料金(目安を含む)の記載(サービス説明のみは4点)8点
よくある質問FAQページ+FAQPage構造化データ(ページのみは5点)8点
実績・事例・お客様の声ある5点
見出しの構造h1→h2→h3 が順序通り(階層の飛びは2点)4点
JavaScriptなしで本文が読めるか描画前の本文が描画後の70%以上(30〜69%は5点)10点
運営者・著者・監修者の情報/更新日/プライバシーポリシー/HTTPSそれぞれ確認5・4・3・3点

この診断は、AIの回答で紹介されることを保証するものではありません。AIが読み取りやすい材料が揃っているかを、固定の基準で数えるものです。

構造化データの例

会社概要ページに、本文と同じ内容で次のように入れます(JSON-LD形式。例のため社名・住所は架空です)。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Organization",
  "name": "株式会社サンプル",
  "url": "https://example.jp/",
  "telephone": "+81-3-0000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "addressRegion": "東京都",
    "addressLocality": "千代田区",
    "streetAddress": "サンプル1-2-3",
    "postalCode": "100-0000",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "sameAs": ["https://www.facebook.com/example", "https://x.com/example"]
}

店舗や事務所に来てもらう業種なら、Organizationの代わりにLocalBusinessやその下位の型(Restaurant、Dentistなど)を使い、営業時間(openingHoursSpecification)も入れます。

制作会社への依頼文の例

件名:会社情報の記載と構造化データの追加のお願い

弊社サイトについて、AI検索や検索エンジンに会社情報を正しく読み取ってもらうため、次の対応をお願いします。

1. 会社概要ページに、社名・所在地(番地まで)・電話番号・代表者・設立年・事業内容を「文字で」記載(画像の場合は差し替え)
2. フッターの社名・住所・電話番号の表記を会社概要と統一
3. 会社概要ページに Organization(または LocalBusiness)の構造化データを、本文と同じ内容で追加
4. 公式SNSへのリンクを会社概要に掲載し、構造化データの sameAs にも追加
5. 主要な文章がJavaScriptを実行しなくてもHTMLに含まれているか確認

対応後、リッチリザルト テストの結果画面を共有ください。

次にやること

どの項目が足りないか分からない場合は、無料のご相談で今のサイトを一緒に確認します。会社概要・サービス・料金・FAQ・事例のページそのものが足りない場合は、各ページの役割を会社概要・サービス・料金・事例ページの役割で整理しています。

文章づくりからお任せいただく場合は伝わる情報の整備、構造化データだけなら構造化データの実装、まとめて対応するならAIに伝わる情報設計パックをご用意しています。ChatGPTやGoogleのAIによる概要で、自社が実際にどう紹介されているかを確かめて直すAI検索での紹介のされ方の点検・改善も承ります。

よくある質問

会社概要がPDFや画像でしか載っていません。AIは読めますか?

読める場合もありますが、確実ではありません。画像の中の文字は読み取りの精度が落ち、PDFはページとして扱われ方が異なります。少なくとも社名・所在地・電話番号・事業内容は、HTMLの本文に文字で書いてください。

料金を公開したくありません。それでも書くべきですか?

金額を固定で出す必要はありません。「〇万円〜」「規模により変動、目安は〇〜〇万円」といった目安や、料金が決まる要素の説明だけでも、AIが「料金は問い合わせ」としか答えられない状態より有利です。

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参照資料

  1. Google 検索セントラル:生成AI検索向けの最適化ガイド(2026.10.01 確認)
  2. Google 検索セントラル:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(2026.10.01 確認)
  3. Google 検索セントラル:組織(Organization)の構造化データ(2026.10.01 確認)
  4. schema.org:Organization(2026.10.01 確認)