会社概要・サービス・料金・事例ページの役割
会社概要・サービス・料金・事例の4ページは、それぞれお客様のどの疑問に答えるページなのか。最低限書くべき項目のチェックリストと、料金を出しにくい業種での書き方を整理します。
ホームページを作るとき、「会社概要」「サービス」「料金」「事例」はひととおり用意されることが多いページです。ただ、ページはあっても中身が薄く、お客様の疑問に答えていないことがよくあります。4つのページはそれぞれ、比較検討中のお客様が持つ別々の疑問に答えるためのものです。
4つのページが答える疑問
| ページ | お客様の疑問 | 答えられていないと |
|---|---|---|
| 会社概要 | この会社は実在して、信頼できるか | 連絡すること自体をためらう |
| サービス | 自分の困りごとに対応しているか | 「うちは対象外かも」と離れる |
| 料金 | 予算に収まりそうか | 「高そう」と思い込んで問い合わせない |
| 事例・実績 | 自分と似た相手で実績があるか | 他社の方が安心に見える |
お客様は、この4つの疑問のどれかで「分からない」と感じた時点で、次の候補に移ります。電話一本で答えられることでも、電話をかける前に判断されてしまうのがWebの難しさです。
各ページで最低限書くこと
会社概要
- 正式な社名、代表者名、所在地(都道府県・市区町村から番地まで)、電話番号
- 設立年、事業内容、従業員数または体制
- 許認可・登録番号(建設業許可、宅建業免許など業種に必要なもの)
- 地図またはアクセス、営業時間・定休日
社名・所在地・電話番号は、画像ではなく文字で書いてください。画像の文字は、検索エンジンやAIに読み取られにくく、スマホでコピーもできません。この3点は、検索エンジンが「どこの何の会社か」を判断する基本情報でもあります。
サービス
- 対応できること・できないこと(対象の業種、地域、規模)
- 依頼から完了までの流れと、だいたいの期間
- 1つのサービスに1ページ(または1見出し)。全部を1ページに詰め込むと、検索でもどれも弱くなります
料金
- 最低価格(「〇万円〜」)
- よくある条件での価格の幅(例:「30坪・2階建ての外壁塗装で〇〇万〜〇〇万円」)
- 価格が変わる要因(面積、材料、納期など)
- 見積もりが無料かどうか、追加費用がかかる条件
業種によっては、法律で表示が求められる項目があります。通信販売にあたる場合は、特定商取引法に基づく表記(販売価格、送料、支払方法、返品条件など)が必要です。対象かどうかは消費者庁の特定商取引法ガイドで確認してください。
事例・実績
- 掲載の許諾を得た案件だけ
- 課題 → 実施したこと → 結果 の順で、具体的に
- 業種・地域・規模など、読者が「自分と似ている」と判断できる情報
- 写真があれば、作業前後
許諾のない社名や、架空の事例・お客様の声は載せないでください。景品表示法上の問題になり得るうえ、見抜かれたときに信頼をすべて失います。
4ページのつなぎ方
4ページは独立させず、お互いにリンクでつなぎます。
- サービスのページから、そのサービスの料金と、関連する事例へリンクする
- 料金のページから、「詳しい内容」としてサービスへ、「依頼の流れ」としてお問い合わせへリンクする
- 事例のページから、その事例で使ったサービスへ戻れるようにする
- すべてのページのヘッダーかページ末尾に、お問い合わせへの導線を置く
読んだ人が次に知りたいことへ、迷わず移れる状態が理想です。検索エンジンにとっても、ページ同士の関係が分かりやすくなります。
自分で確認する方法
お客様になったつもりで、スマホで次を試します。
- トップページから、会社概要・サービス・料金・事例の各ページへ3タップ以内で移動できるか
- 料金ページを開いて、自社の典型的なお客様が、自分の場合いくらくらいかを想像できるか
- 事例ページに、直近1〜2年の案件があるか
- 会社概要の社名・住所・電話番号を長押しして、文字として選択できるか(できなければ画像です)
よくある誤解
- 「料金を載せると価格だけで比べられる」:載せなくても比べられています。載せていない会社は、比較の土俵に上がる前に外されることがあります
- 「会社概要は誰も見ない」:初めて取引する相手は、所在地や代表者を確認します。特に高額の依頼ほど見られます
- 「事例は数が多いほどよい」:数より、読者が自分と重ねられる具体性が大切です
当サービスの診断ではこう判定します
集客・問い合わせ導線診断では「所在地・サービス内容の記載」(3点)を確認し、所在地(都道府県+市区町村)が文字で書かれていて、かつサービス説明のページがあれば合格、どちらか一方なら1点としています。会社・店舗の構造化データ(Organization または LocalBusiness)の有無も5点で確認します。
AIに伝わる情報設計診断では、さらに細かく、会社概要ページの有無(6点)、社名・所在地・電話番号が文字で書かれているか(8点)、代表者・設立年・事業内容(5点)、料金の記載(8点。目安を含む料金があれば満点、サービス説明のみは4点)、実績・事例・お客様の声(5点)を確認しています。AI向けの書き方はAIに会社情報を読み取ってもらうための基本項目で詳しく説明しています。
制作会社への依頼文の例
ホームページの次の4ページを見直したいので、構成案と見積もりをお願いします。
・会社概要:社名・代表者・所在地・電話番号を画像ではなく文字で掲載、許認可番号を追記
・サービス:サービスごとにページ(または見出し)を分け、対象・流れ・期間を記載
・料金:最低価格、代表的な条件での価格の幅、価格が変わる要因を掲載
・事例:掲載許諾の取れた案件を「課題・実施内容・結果」の形式で掲載
・全ページのヘッダーから上記4ページへ移動できるようにする
文章の素材はこちらで用意します。
次に読む
ページの中身を整えても、検索で見つけてもらえていなければ効果が出ません。全体の確認順はホームページから問い合わせが来ないときの確認順をご覧ください。
今のページ構成で足りないものは、無料のご相談でお伝えします。原稿づくりから任せたい場合は伝わる情報の整備(会社情報・サービス・料金・FAQ・事例)、検索の土台も合わせて直す場合は集客の土台づくりをご覧ください。
よくある質問
料金は案件ごとに違うので書けません。
総額を固定で書く必要はありません。「最低価格」「よくある条件での幅」「費用が変わる要因」の3つを書けば、お客様は予算に合うかを判断できます。書かないと、比較の段階で問い合わせ自体を見送られることがあります。
実績が少なく、事例ページに載せるものがありません。
お客様の許諾が取れた案件だけを、少数でも具体的に載せる方が信頼されます。許諾のない社名や架空の事例は載せないでください。対応できる業種や作業の流れを写真付きで説明するだけでも、判断材料になります。
参照資料
- Google 検索セントラル:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(2026.10.01 確認)
- Google 検索セントラル:組織(Organization)の構造化データ(2026.10.01 確認)
- 消費者庁:特定商取引法ガイド(2026.10.01 確認)