ホームページから問い合わせが来ないときの確認順
ホームページから問い合わせが来ない原因を、見つけてもらえているか・選ばれているか・連絡できるかの3段階で切り分けます。上から順に確認する手順と、制作会社への依頼文の例付き。
「ホームページを作ったのに、問い合わせが月に1件も来ない」。こうした相談では、デザインを変えたい、広告を出したい、という話から始まることがよくあります。ですが原因の多くは、もっと手前にあります。確認は「見つけてもらえるか → 選ばれるか → 連絡できるか」の順で行ってください。
問い合わせまでの3段階
| 段階 | お客様の行動 | 止まっているときの症状 |
|---|---|---|
| 1. 見つけてもらう | 検索する・リンクから来る | 会社名で検索しても出ない、アクセスがほぼない |
| 2. 選ばれる | 内容を読んで比べる | アクセスはあるが、すぐ離れる |
| 3. 連絡する | 電話・フォーム・予約 | 問い合わせページは見られているが、送信がない |
上の段階で止まっていると、下を直しても効果が出ません。たとえば検索エンジンに登録されていないサイトのフォームを短くしても、そもそも見る人がいません。
段階1:見つけてもらえているか
確認すること
- 会社名で検索して、自社サイトが出るか。出ない場合は、検索エンジンに登録されていない可能性があります
site:自社ドメインで検索して、ページが並ぶか(例:site:example.jp)。件数が極端に少なければ登録に問題があります- noindex が残っていないか。制作中に「検索エンジンに登録しない」設定をしたまま公開してしまうことがあります。WordPressでは「設定 → 表示設定 → 検索エンジンでの表示」のチェックが該当します
- robots.txt で全体を拒否していないか。ブラウザで
https://自社ドメイン/robots.txtを開き、User-agent: *の下にDisallow: /だけが書かれていたら、サイト全体の巡回を拒否しています
ページのHTMLにnoindexがあるかは、次のように確認できます。
curl -s https://example.jp/ | grep -i 'noindex'
curl -sI https://example.jp/ | grep -i 'x-robots-tag'
何も表示されなければ、トップページにnoindexはありません。
Google Search Consoleに登録すると、ページごとに登録状況と理由(noindexで除外、robots.txtでブロックなど)を確認できます。まだ登録していなければ、最初にやっておく価値があります。
よくある誤解
- 「サイトを公開すれば自動で検索に出る」:多くの場合いずれ巡回されますが、noindexやrobots.txtで拒否していれば出ません
- 「社名で出ないのは新しいからで、待てばよい」:数か月たっても出ない場合は、設定を疑ってください
段階2:選ばれているか
検索結果に出ても、クリックされ、読まれ、比較で勝たなければ問い合わせになりません。
確認すること
- 検索結果のタイトルと説明文が、何の会社かを伝えているか。「ホーム」「トップページ」のままのタイトルは選ばれにくくなります。詳しくは検索結果のタイトルと説明が意図どおり表示されない理由
- トップページに、何をしている会社か・どの地域か・誰向けかが文字で書かれているか。画像の中の文字は検索エンジンにもAIにも読まれにくく、スマホでは小さくて読めないことがあります
- サービス・料金の目安・実績のページがあるか。比較する人は、価格の幅と「自分と似た相手に対応したことがあるか」を見ています。各ページの役割は会社概要・サービス・料金・事例ページの役割で整理しています
- 最終更新が古すぎないか。お知らせの最新日付が何年も前だと、営業しているのか不安に思われます
- スマホで表示が遅すぎないか。遅さの見方はPageSpeedの点数だけを追わない方がよい理由を参照してください
段階3:連絡できるか
最後の段階は、決めた人が迷わず連絡できるかです。ここは自分のスマホで実際に試すのが一番早い確認方法です。
スマホで試す手順
- トップページを開き、画面上部(ヘッダー)か固定ボタンに「お問い合わせ」があるか。フッターにしかないと、最後までスクロールしないと見つかりません
- 電話番号をタップして発信画面になるか。画像で書かれた電話番号や、リンクになっていない番号はタップできません
- フォームを開き、入力項目を数える。会社名・氏名・メール・電話・内容で足りる相談に、住所・役職・FAX・きっかけ等まで必須にしていないか
- 実際に送信し、自動返信メールと社内への通知が届くか。迷惑メールフォルダに入っていないかも確認します
送信テストは盲点です。サーバー移転やメール設定の変更の後、フォームの通知だけが届かなくなっていた、というのはよくある話です。月に1回は自分で送ってみてください。
当サービスの診断ではこう判定します
Webサイト診断の集客・問い合わせ導線診断は、この3段階を公開情報から点検します。主な項目と合格条件は次のとおりです(採点基準はすべて公開しています)。
| 段階 | 項目 | 合格の条件 |
|---|---|---|
| 見つけてもらう | robots.txtでの巡回の許可 | Googlebot(または全体)への全体拒否がない |
| 見つけてもらう | トップページのnoindex | meta robots・X-Robots-Tag に noindex がない |
| 見つけてもらう | サイトマップ | sitemapがあり、robots.txtに記載がある |
| 選ばれる | ページタイトル | 全角換算15〜40文字、巡回ページ間で重複なし |
| 選ばれる | 更新の新しさ | お知らせ・ブログ等の最新日付が6か月以内 |
| 連絡する | 問い合わせ手段 | 問い合わせフォーム、または問い合わせページがある |
| 連絡する | 全ページからの導線 | ヘッダーまたは固定ボタンに問い合わせへのリンク |
| 連絡する | タップで電話 | 電話番号に tel: リンクがある |
| 連絡する | フォームの入力項目数 | 8個以下(9〜14個は一部点、15個以上は0点) |
段階1と段階3の致命的な状態には点数の上限を設けています。robots.txtで全体を拒否しているかトップページがnoindexの場合は30点、問い合わせ手段が見つからない場合は70点、HTTPS非対応の場合は60点が上限です。どれだけ他が整っていても、見つけてもらえない・連絡できないサイトは成果につながらないためです。
直し方と、制作会社への依頼文の例
段階1と段階3の多くは、設定やリンクの追加で直ります。制作会社や保守会社には、次のように依頼すると話が早く進みます。
ホームページの問い合わせ導線について、次の点を確認・修正をお願いします。
1. トップページと主要ページに noindex が入っていないか(入っていれば削除)
2. robots.txt で全体を拒否していないか
3. スマホ表示のヘッダーに「お問い合わせ」ボタンを常に表示
4. 電話番号をタップで発信できるリンク(tel:)にする
5. 問い合わせフォームの必須項目を、会社名・氏名・メール・電話・内容に絞る
6. フォーム送信後、自動返信と社内通知が届くことを確認
対応可否と費用の目安をご連絡ください。
段階2(選ばれる)は、文章とページ構成の問題なので、設定だけでは直りません。サービス・料金・実績を整理して書き直す必要があります。
まずは今の状態を確かめる
どの段階で止まっているか分からない場合は、無料のご相談で上の項目を一緒に確認します。直す作業を依頼したい場合は、設定面は集客の土台づくり(SEO基礎改善)、問い合わせボタン・フォームは問い合わせ導線の改善、ページの中身は伝わる情報の整備をご覧ください。
よくある質問
アクセス数はあるのに問い合わせが来ません。どこから見ればよいですか?
見つけてもらう段階は通過しています。サービス内容・料金の目安・実績が読み取れるか(選ばれる段階)と、スマホで問い合わせ先へすぐ移動できるか、フォームの入力項目が多すぎないか(連絡する段階)を確認してください。
リニューアルすれば問い合わせは増えますか?
原因によります。noindex の消し忘れや問い合わせボタンの位置など、リニューアルせずに直せる原因も少なくありません。作り直す前に、この記事の順で原因を切り分けることをおすすめします。
参照資料
- Google 検索セントラル:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(2026.10.01 確認)
- Google 検索セントラル:robots.txt の概要(2026.10.01 確認)
- Google 検索セントラル:Google 検索の基本事項(2026.10.01 確認)
- Google Search Console ヘルプ:URL 検査ツール(2026.10.01 確認)